陽射しが強い。気温も温かく、あるいは、暑くも感じる。少し動けば、汗ばむこともある。春から夏へ向けて移り変わっていく時期を迎えた。小動物臨床の観点から、ペットの熱中症を心配する季節だ。では、彼らを暑さから守る秘訣とは何であろうか。誰にでも伝わる、極々シンプルな表現で啓蒙することが周知に繋がり、「守る」ことに寄与するものと思われる。
冒頭のような背景の中、イギリスの動物慈善団体Dogs Trustが、あるツイートを投稿した。そこには、「暑い日のアドバイス」として、以下に示す事項が記載されている。
◆愛犬を暑さから守るアドバイス◆
・比較的涼しい早朝や夜遅くに犬の散歩をする
・舗装道路のテストをする（7秒間手で触れていられない道路は犬の肉球にとっても熱すぎる）
・毎日充分な水と日陰を愛犬のために用意する
・短頭種、肥満、体調不良、高齢の犬は熱中症のリスクが高いことを心に留めておく
・熱中症の最も主要な原因である運動が過度にならないように注意をする
同ツイートは非常にシンプルである。しかし、愛犬を暑さから守る上で、とても大切な事ばかりだ。このシンプルなアドバイスに従えば、彼らが熱中症になる可能性を限りなく低くできるだろう。熱中症は時に犬の命を奪う。苦しむ犬、悲しみに暮れるオーナーが1匹でも一人でも減るように、アドバイスが普及していくことを願っている。
犬の熱中症は4月から発生すると報告している研究もありますので、これからの時期は細心の注意を払って頂けますと幸いです。
参考ツイート：https://twitter.com/DogsTrust/status/1522501432263409665
