一つの傾向として、若齢個体ではストルバイト、中高齢個体ではシュウ酸Caによる尿石症が起きやすいとされている。とは言え、若齢個体であってもシュウ酸カルシウムによる尿石症を患うケースは実際に存在している。つまり、小動物臨床における泌尿器科診療のレベルを向上させるためには、その特徴を把握することは重要だと考えられるのだ。しかし、若齢個体のシュウ酸カルシウム尿石症に関する報告は乏しいのが現状である。
そこで、ウィスコンシン-マディソン大学は、ミネソタの分析センターにシュウ酸カルシウム尿石を提出したことのある犬を対象にして、2歳以下の若齢個体に起きるシュウ酸カルシウム尿石症の特徴を明らかにする研究を行った。すると、他品種と比べて若いフレンチ・ブルドッグおよびイングリッシュ・ブルドッグでは約14倍シュウ酸カルシウム尿石症になりやすいこと、当該疾患を発症した2品種は全てオスであることが判明したという。
上記のことから、同大学は、X染色体上の遺伝子が若齢個体のシュウ酸カルシウム尿石症の発症に関与していると結論付けた。果たして、その遺伝子とは一体何であろうか。今後、それを特定する研究が計画され、当該疾患に対する治療法や予防法が開発されていくことに期待している。

本研究では、全ての品種においても若いオスにシュウ酸カルシウム尿石症が起きやすいことが分かっております。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34357620/


