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短頭種を飼育しているオーナーの「短頭種に対する想い」について調べた研究

投稿者:武井 昭紘

アメリカの保険会社の調べによると、外耳炎、皮膚病、悪性新生物、眼科疾患、膀胱炎、肺炎、肛門腺のトラブルに最もなりやすい犬種は、パグやフレンチ・ブルドックなどが属する短頭種のグループだという。そして、この発表を受け、実際に短頭種を飼育したことのあるオーナーたちの気持ちを察すると、『もう短頭種は飼いたくない』と感じるヒトは少なくないのではないかと思うのだ。しかし、実際のところ、短頭種への人気は衰えることを知らない。果たして、この人気を下支えしているヒトとは、どのような方々なのか。健康上の問題を抱える短頭種の福祉を向上するためにも、それを明らかにすることは大変に重要なことだと言える。

そこで、イギリスの大学らは、短頭種を飼育したことのあるオーナーを対象にして、彼らの短頭種への想いを調べる研究を行った。すると、2100件以上の飼育世帯から「その想い」を伺うことに成功し、93%のオーナーが短頭種を再び飼うことを希望しているとともに、65%のオーナーが他者に短頭種を飼うことを薦める意思があることが明らかになったという。

これを受け、大学らは、『調査対象のオーナーたちは短頭種という品種に対する忠誠心が強い』と述べた。また、『この忠誠心を弱めることが短頭種の飼育頭数を抑える鍵になる』と訴える。様々な病気になりやすい短頭種。それでも彼らに魅力を感じるヒトの心理状態とは、一体。今後、更なる調査が進められ、彼らの忠誠心を弱め、それに下支えされている人気に乗じた短頭種の過剰繁殖を制御するヒントが見付かることに期待している。

本調査に参加した飼育世帯では、主に、パグ、フレンチ・ブルドッグ、ブルドッグが飼われていたとのことです。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32845902/


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