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同居する犬と猫の関係を改善するフェロモン製剤に関する研究

投稿者:武井 昭紘

7%。
これは、イギリスの総世帯において、犬と猫の両方を飼育している割合である。仮に、総世帯を5000万とすれば、この7%とは、350万世帯に相当する。その中には、もちろん、両者が仲良くペットライフを過ごしている家庭もあれば、両者が牽制し合い、緊張感がヒシヒシと伝わってくる家庭もあるだろう。そして、おそらく、後者に該当する家庭には、彼らの関係性に悩み、仲良くなる方法を常にオーナーが模索しているという現状が横たわっているのだ。

そのような背景の中、リンカーン大学は、多頭飼育における猫たちのストレスを軽減するフェロモン製剤Feliway Friendsを、犬と猫を飼育している世帯で使用する実験を行った。すると、彼らの「望ましい行動」の頻度が増え、「望ましくない行動」の頻度が減ることが明らかになったとのことである。なお、ここで言う「望ましくない行動」とは、犬の視界から隠れるよに猫が身を潜めること、お互いを凝視すること、犬が猫に吠え掛かることなどだ。

上記のことから、Feliway Friendsは、同居する犬と猫の関係性を改善する効果を有しているものと思われる。よって、オーナーから「彼ら」の仲の悪さを相談された獣医師・動物看護師は、猫をリラックスさせるフェロモン製剤を使うを検討してみると良いかも知れない。

同研究では、Adaptilという製品も実験に使われていますので、ご興味のある方は文献をご参照下さい。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32754622/


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