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変形性関節症の犬が感じる痛みを緩和を目的としたレーザー治療の効果を検証した研究

投稿者:武井 昭紘

遺伝、加齢、外傷などに起因して起きる犬の関節疾患、変性性関節症(osteoarthritis、OA)は、罹患犬に慢性的な疼痛を与え、彼らの生活の質を低下させることが知られている。そのため、この疼痛を軽減する治療法の確立が重要となるのだが、既存の内科療法、つまり、鎮痛薬の投与に反応しないOA症例が存在しているのが現状である。

そこで、王立獣医科大学らは、ヒトの関節痛に対して適応される低出力レーザー治療(low-level laser therapy、LLLT)を犬のOAに応用して、その有用性を検証する研究を行った。なお、同研究には、整形外科学的検査およびX線検査によって診断されたOAを罹患した犬が参加しており、彼らの感じている痛みは、canine brief pain inventory (CBPI)という評価法を用いてオーナーが、visual analog scale (VAS)を用いて獣医師が評価をしている。すると、週1回のLLLTを6週間継続することによって、CBPIとVAS、何れも経時的に減少し続けていくことが判明したとのことである。

上記のことから、LLLTは、OAの犬が感じている痛みを軽減する効果を有しているものと考えられる。よって、今後、本研究を基に、OAを抱える犬に対するLLLTに関するガイドラインが作成されることに期待している。

研究に参加した症例の約76%にて、鎮痛薬の減量が可能となったとのことです。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32426264/


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