ニュース

National Pet Week~ペットへ向けられた「生涯に渡る愛」について考える1週間~

投稿者:武井 昭紘

現在、日本の総世帯の20%を超える家庭にて何らかのペットが飼育されており、街中でも頻繁に散歩している犬の姿を目にできることを考えると、多くの人々の生活には、ペットとともに過ごす瞬間が必要不可欠であることが窺える。しかし、これらの飼育動物が幸せなまま生涯を終えることがきるかと問われれば、残念ながら、飼育放棄(ネグレクト)、虐待、交通事故、病死(無治療)など、悲しいイベントを契機に、人間との別れを経験してしまう動物達の存在を見過ごせないということが現状であると言える。故に、動物福祉を強く意識した啓蒙活動は、今もなお不十分であると考えられ、中長期的に継続される情報発信が非常に重要であると思われる。

そのような背景の中、5月6日~12日に設定されたNational Pet Weekという大切な1週間を迎えた。

なお、この期間は、アメリカ獣医師会(American Veterinary Medical Association、AVMA)が主導したもので、今年2019年のテーマに「Lifetime of Love」を掲げており、「愛の形とは?」について、1日に1つずつ段階的に学んでいけるウェブサイトが用意されている。また、同期間に合せるようにして、SNS上には、ハッシュタグ(#NationalPetWeek)とともに、多種多様な個人、動物病院、企業、政府機関から千差万別な投稿が次々とアップされてことが確認できる。

上記ことから、National Pet Weekをキッカケとして、世界各地で暮らすペット達に分け隔てなく「生涯に渡る愛」を与えられる社会が現実のもとなることを大いに期待したい。そして、本稿をご覧になっている獣医師・動物看護師、あるいは、両職種を希望する学生の皆様は、是非とも、自らが考える「Lifetime of Love」を積極的に発信してもらえると幸いである。

1981年に始まったNational Pet Weekが、日本でも普及・拡散して、動物に関連した暗いニュースを吹き飛ばしてくれることを切に願っております。

 

参考ページ:https://www.petweek.org/lifetime-of-love.html

参考ハッシュタグ:#NationalPetWeek


コメントする