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安楽死を経験するペットオーナーのために「動物の死」を改めて考えるアンケート

投稿者:武井 昭紘

データではなく、筆者の印象となってしまい大変恐縮だが、日本と海外諸国では、ペットの安楽死に対する向き合い方が大きく異なっており、本国では「死を避ける」傾向が強いが、海外ではペットのために「死を選ぶ」という印象を受ける。しかし、実際のところ、オーナーが苦渋の決断をしている点において、国内外の違いは全く無く、家族であるペットを愛する気持ちは共通しているものと推察している。但し、前述の見解は筆者の主観にすぎないため、世界各地にて実態調査を行い、今後の獣医学に活かすことは非常に大切であると言える。

そこで、カナダのオンタリオ獣医科大学は、ペットオーナーに協力を願い出て、安楽死への意見や想いをデータ化するアンケートを実施している。なお、この内容は、CBCのニュースとしても取り上げられ、関心事となっていることも窺えるとともに、同大学によると、調査結果は、獣医師が安楽死を経験したオーナーを支えるために役立てるとのことで、北米の動物医療は、より高みへ到達すると予想される。

上記のことから、日本でも、獣医師が積極的に「動物の死」について、じっくりと考える機会を在学および卒後問わず設けることが望ましいと思われる。

動物が亡くなった時に何が出来るか、臨床1年目から真剣に向き合って考え抜くことが大切であると思います。

 

参考ページ:

https://www.cbc.ca/news/canada/kitchener-waterloo/guelph-ontario-veterinary-college-pet-euthanasia-1.4868809

(大学側のリンクはアンケート終了に伴って閲覧できなくなりましたので、ご了承下さい)


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