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新しいスポット型の猫用フィラリア予防薬が米国内でリリースされる

投稿者:武井 昭紘

犬に感染して循環器疾患を起こすフィラリアは、猫にも寄生することが知られており、近年、「猫のフィラリア予防」という概念が少しずつ浸透し始めている。しかし、猫のフィラリア予防薬として流通している製品は少なく、①価格、②効果、③副作用などの条件がオーナーの希望に合わない場合に検討できる別の選択肢候補に乏しいという現状がある。

そのような背景の中、ドイツに本社を置く世界的な製薬メーカー、ベイリンガー・インゲンハイム社が、新しい猫のフィラリア予防薬Centragard(セントラガード)の米国内でのリリースを発表した。なお、同製品には、既存のプラジカンテルおよびエプリノメクチンが配合されており、フィラリア、回虫、鉤虫、瓜実条虫、多包条虫に有効とのことである。

将来的に、日本でもセントラガードが流通することとなれば、レボリューションおよびブロードラインの①②③と比較して選択できる猫のフィラリア予防薬が一つ増えるため、今後の動向に注視したい。

犬と猫を飼育されているご家庭のために、犬猫兼用のフィラリア予防薬が開発されることを密かに願っております。

 

参考ページ:

https://www.boehringer-ingelheim.com/animal-health-news/animal-health/centragard-innovative-internal-parasite-protection-cats-launched-us


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