犬猫の流通・販売には必ず、誰かしらの損得感情が含まれてしまうことが避けられず、「子犬工場」としてメディアで報道されてしまうような悲劇が生まれることがある。また、その度に、動物愛護の意識は一時的に高まり、法改正の必要性も議論の的となるのだが、全てが実現する訳ではなく、「変わらない現状」に落胆する人も少なくない。
しかし、イギリスにて10月から、ある法律が施行される見込みが強くなった。
「Lucy’s Low」
Lucy(ルーシー)とは、ウェールズ地方の子犬工場(パピーファーム)で発見されたキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルで、動物販売の規制強化を訴えるLucy’s Low Campaignの発端となった犬である。
このキャンペーンを受け、イギリス政府は、ペットショップにおける生後6カ月齢未満の犬猫の販売を全面的に禁止する方針を固めたとのことで、動物福祉の観点から非常に大きな変革となるかも知れない。
資本主義の側面が強い日本に、Lucy’s Lowが何らかの影響を与えるか、今後の動向に注視したい。
参考ページ:
https://www.bbc.co.uk/newsround/45274300