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茨城 学習塾の男性が続ける 犬、猫の不妊・去勢手術の助成活動 

投稿者:AsaT

不幸な命を減らそうと、動物愛護団体などで飼い主のいない犬・猫の不妊手術への取り組みが行われています。茨城県の学習塾を経営している男性も、「殺されるために生まれる不幸をなくしたい」という思いから、犬・猫の不妊手術の一部を助成する基金の立ち上げを続けています。

記事によると、茨城県鹿嶋市宮中で学習塾を経営している角(すみ)新一さん(51)は、鹿行地区を対象に、雌犬の不妊手術費の一部を助成する「けいせつ基金」の活動を続けており、今年の4月からは猫の不妊・去勢手術への助成も開始し、殺処分ゼロの実現を目指しています。

7月28日には角さんの学習塾で猫の不妊・去勢手術が一斉に行われ、野良猫を捕獲して元の場所に戻す、TNR活動が行われました。鹿嶋市民は同基金と市からの助成金で賄えるようになっているそうです。

手術は飼い主のいない猫の不妊・去勢手術を専門に行う、東京の獣医師の斉藤朋子さんが執刀。15匹の手術依頼があり、6人のボランティアと角さん夫妻が手伝って、手際よく手術が進められたそうです。また、今回の取り組みを知ってもらうため、角さんは近隣の獣医師にも視察を呼びかけました。

同基金が設立したのは2015年。茨城県の犬の殺処分頭数が全国的にも多いことから、雌犬の不妊手術の助成を目的に角さんが私費で設立したことが始まりで、今では多くの人に支えられていています。犬よりも猫の問い合わせが多くなったことから、同市限定(飼い猫も含む)で猫の助成も始めたそうです。

同市角折で動物病院を営む前田毅朗さん(31)は「通常の手術とTNRでの手術とではやり方が違う部分があるので参考になった。殺処分を減らすために何か関わることができれば」と話した。


参照元リンク

<2018/08/23 茨城新聞クロスアイ>

手術後の猫に感染症の予防接種をする獣医師の斉藤朋子さん(右)=鹿嶋市宮中

 


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