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犬の骨腫瘍を診断するマーカーの開発を始めたカナダの大学

投稿者:武井 昭紘

犬の骨腫瘍は、悪性の場合、筋骨格や関節の破壊および疼痛を伴う疾患で、断脚の検討に迫られたり、肺への転移などによってQOLが低下する特徴がある。故に、早期診断・早期治療が理想的なのだが、有用なバイオマーカーの確立には至っておらず、今後の課題となっている。

そこで、カナダのオンタリオ獣医科大学は、犬の骨肉腫研究グループ(Dog Osteosarcoma Group Biomarkers of Neoplasia、DOGBONe)と当該疾患から得られたサンプルを共有して、診断へと繋がるマーカーを開発する研究をスタートすると公表した。

上記のことから、グローバルな犬の骨腫瘍マーカーが商業化され普及すれば、健康診断レベルでの早期発見が一般的となり、骨肉腫で苦しむ犬とオーナーを救う大きなキッカケとなるかも知れない。

将来的に開発されるであろう犬の骨腫瘍のマーカーが、診断・治療・再発モニタリングの全てに有用なものであることを期待しております。

 

参考ページ:

https://ovc.uoguelph.ca/news/canine-researchers-team-dogbone


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