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画像処理およびプリント技術を応用して作製されるカスタムメイドの小動物用整形外科用品

投稿者:武井 昭紘

小動物臨床の整形外科症例の中には、四肢の構造を失う疾患や外傷を認める個体がおり、ペットおよびオーナー自身のQOLを悪化させるリスクを孕んでしまうこともある。故に、義肢を作製することもあるのだが、千差万別な体格を有するペットそれぞれにピッタリ合う装具を用意することは容易ではない。

そこで、ウェストミンスター(ロンドン)に拠点を置くOrthoPets社は、獣医師からの紹介制で、カスタムメイドの義肢を提供するサービスを行っている。なお、同サービスは、獣医師が測定した患部の寸法、症例の写真・動画に基づいて、3次元デジタルモデルを構成して、3-Dプリントにより義肢を完成させるシステムであり、毎月200匹近くのペットをサポートしている。

今後、前述のサービスが、世界の何れの場所からも利用できるように展開されていくことを願っている。

3-Dプリンタを用いて技術が、小動物臨床の多くの分野に応用されていくことを楽しみにしております(再生医療、整形外科では既に研究開発中)。

 

参考ページ:

orthopets.com/brace-and-prosthetic-solutions/


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