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小動物臨床に携わるスタッフの「心の健康」を願った英国の社会福祉イベント

投稿者:武井 昭紘

小動物臨床に従事するスタッフは、ペットの命を守ることを第一に考えて診療にあたるのだが、社内外の人間関係に苦慮したり、オーナーやペットへの強い共感に疲弊(共感疲労)したり、獣医師の資格を手に入れた時の初心、「純粋に命に向き合う姿勢」を見失ってしまうことがある。このような場合、業種・業態を問わず、気分転換するための時間を過ごすことが非常に重要で、獣医師・動物看護師も例外ではない。つまり、仕事に疲れてしまたの自分だけではないと感じられるような、リフレッシュできる気軽なイベントに参加することも、自身が属する地域の獣医療を安定させる一つの方法と言えるのではないだろうか。

そこで、ケンブリッジ大学は、WellVet Weekend 2018という獣医師および動物看護師向けのイベントを8月24~26日に開催することを発表した。なお、同イベントは、宿泊や夕食を摂ることも可能で、精神的な疲れを癒すスポーツ、アクティビティ、ヨガ、ワークショップなどが用意されている。

上記の概念は、2018年の世界幸福度ランキングで54位に後退した日本にこそ、必要なシステムであると思われる。

動物の命を救い続けるためにも、臨床または臨床に間接的に関わる動物病院スタッフの精神衛生に対して有意義なアイデアやイベントを、本国の各組織・企業が本腰を入れて取り組んでいく未来となることを願っている。

自分自身の業務効率をアップさせる方法の一つが「休憩・休暇」です。休むのも仕事だと捉えて、思い切り羽を伸ばしましょう。

 

参考ページ:

https://www.wellvet.co.uk/


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