キラウエア火山の噴火(ハワイ)、ダムの決壊(ケニア)、地震(島根・大阪、震度5強~6弱)など、世界各地で災害の発生が後を絶たない。このような事象の大部分は、ヒトの生活を激変させることは言うまでもないが、ペットライフへの影響力も非常に強く、被災地や避難所での動物の飼育・食糧確保に苦慮するケースは珍しくない(オーナーの90%以上がペットのための防災用品を準備していないというデータもある)。
そこで、全米およびプエルトリコにて動物病院を展開しているバンフィールドグループが組織化した財団Banfield Foundationは、ペット用防災セットを開発し、期間限定(2018年5月1日~9月30日)でリリースしている。なお、同セットは、財団に約5000円を寄付すると入手可能で、集められた寄付金は動物福祉に活用されるとのことである。
上記のことから、①ペットライフの中で困ることを予測し対応策を考案して、②対応策の提供(本稿ではペット用防災セット)とともに動物福祉に参加してもらうオーナーを増やすという「give and take」の構図は、この先の未来で窮地に立たされるであろう数多のペットの命を救えるモデルケースの一つとなるのかも知れない。
参考ページ:
https://banfield.rallybound.org/disaster-kit/Donate