アメリカの交響楽団が開発した猫用音楽トラック～音源の近くで猫を眠らせるリズム～

投稿者：武井昭紘

猫は、「環境に馴れる動物」と呼ばれることもある程に、周囲の変化に敏感とされている。例えば、引越し、家族の増減、入院・ホテルを契機として、フードを食べなくなる、部屋の隅に隠れる、鳴き続けるなどの行動が現れる。また、この際に、特別に好きな物、食欲増進剤、フェロモン製品を試してみても、奏功しないことは珍しくない。

そこで、ワシントンD.C.に拠点を置くナショナル交響楽団は、動物学者と協力して、“Music for Cats”という猫用音楽トラックを開発した。なお、同製品は、2015年にニューヨークタイムズで取り上げられ、音源を見つめたり、触れてみたり、終には、喉を鳴らしながらスピーカーの前で眠る猫の動画もアップされている。加えて、現在では、Music for Catsのサンプルを視聴できるウェブページを介して、ダウンロード版（約1700円～）を購入することも可能となった。

最後に、以下は仮定となるが、Music for Catsのリラックス効果がストレスに伴う疾患や問題行動（膀胱炎、攻撃性行動等）の症状をも軽減させられるならば、「音楽療法」という新たな獣医療を確立できるかも知れない。