入通院が必要な場合を除き、ペットライフの大部分は、医療機関との接触が少ないイベントで構成されている。しかし、前述のイベントの中には、「動物病院が近くにあれば」と思う場面が含まれていることは珍しくなく、例えば、散歩や旅行中に起きる不測の事態に伴う出血・負傷が挙げられる。つまり、言い換えると、万が一に備えた安心材料をペットオーナーに提供することが叶えば、獣医療に新たな分野(応急医療提供サービス)を開拓することができることになる。
そこで、カナダのバンクーバー近郊に拠点を置くRC Pet社は、ペット用救急箱PET FIRST AID KITをリリースしている。なお、同製品は、処置用手袋、生理食塩水、消毒薬から始まり、バンテージに便利なガーゼ、包帯、添え木に至るまでを、犬が銜えられる程にコンパクトなバックに収めている(マニュアル付きで4000円弱)。
上記の事項とともに、世界の獣医療は均一はでなく格差があることを考えると、「応急処置も一つの医療サービス」と捉えたペット用品が、PET FIRST AID KITをモデルにして、数多く開発され流通していくことを期待したい。
参考ページ:
https://www.rcpets.com/Best-Sellers/Pet-First-Aid-Kit/Product.aspx