ニュース

ディズニー実写映画最新作「Patrick」に潜む動物福祉の懸念とイギリス国内の対策

投稿者:武井 昭紘

今年6月29日より、イギリスにて、ディズニー実写映画の最新作「Patrick」が公開される予定である。また、この作品のタイトルPatrick(パトリック)は、本編に登場するパグの名前で、予告ムービー(YouTubeにアップされた公式動画をご参照下さい)においても印象的な姿が演出されている。

しかし、一方で、英国ではフレンチ・ブルドックを例として、ブームとなってしまった短頭種の飼育放棄(ネグレクト)が社会問題化しており、「Patrick」をキッカケとしたパグに対する人気の急激な上昇も懸念されているため、犬種の可愛らしさのみをクローズアップしたキャンペーン展開は望ましくないという現状がある。

そこで、短頭種の福祉に取り組むBrachycephalic Working Group (BWG)およびディズニー社は、以下に示す連携を行うと発表した。

◆「Patrick」の公開を控えた時期における短頭種への福祉◆
・パグをモチーフにした鑑賞特典を作らない
・パグを擬人化した画像をマーケティングに使用しない
・パグが抱える病気と飼育に対する責任感(責任を伴う所有権)を解説したリーフレットを配布する

よって、仮に、同作が日本で上映されることとなった場合にも、前述の事項をモデルにして、パグの乱繁殖・保護件数の増加を抑止する対策が講じられることを切に願っている。

飼育の難しさも受け入れた深い愛情の下で、世界中全ての短頭種が飼育されることを祈っております。

飼育の難しさも受け入れた深い愛情の下で、世界中全ての短頭種が飼育されることを祈っております。

 

参考ページ:

https://www.bva.co.uk/news-campaigns-and-policy/newsroom/news-releases/brachycephalic-working-group-assists-disney-in-reducing-impact-of-patrick-film-release/


コメントする