「生まれた時から」、事故、虐待等に伴って何らかのハンディキャップを負った動物の中には、外科手術、理学療法、再生医療などを受けたのち、日常生活に支障が出ないレベルまで回復する個体が居る。一方で、経済的または物理的理由により、最適な獣医療を施せないケースも珍しくなく、ベストとは異なる「ベターな選択肢」を、動物病院側から提案できるように準備しておくことが重要であると思われる。
そこで、アメリカのニューハンプシャー州に拠点を置くHandicappedPets社は、犬用車椅子への知識・理解を深めるWalkin’ Wheels Specialistという認定資格制度を無料で提供している。なお、同制度では、15分間のウェビナーを6回受講してテストに合格することで、資格を取得できるシステムとなっている。
現在、ハンディキャップを克服するためのペット用品(サポーター、義肢、白杖)は、世界各地のメディアに取り上げられる程に注目されている。よって、上記の制度をモデルに、「ベターを選ぶ獣医療」を学問・研究分野の一つとして確立していくことは、非常に有意義であると言えるのではないだろうか。
参考ページ:
vets.handicappedpets.com/walkin-wheels-certification-training/