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4月第3週に行われている啓蒙週間~犬のインフルエンザウイルス感染症の撲滅を願って~

投稿者:武井 昭紘

フロリダ州で確認された犬のインフルエンザウイルス(CIV)感染症を皮切りに、年々拡大を続け、米国内の95%以上の州からCIVの被害(死亡例を含む)が報告されるようになってしまった。これに対し、アメリカは、ワクチンの製品化移動式隔離室の導入などの策を講じているのだが、CIVの猛威を喰い止めるまでの効果が得られないまま、今年2月には、ネバダ州で飼育されている約500匹の犬からCIVが検出される事態に陥った。

そこで、CIV感染症への防疫意識を高めるべく、世界的な製薬メーカーであるメルク社は、4月の第3週(2018年は4月16日~22日)に啓蒙週間を設けることを発表した。なお、同活動は、Dog Flu Prevention Weekと名付けられ、ウェブサイトなどを用いて、当該感染症の実情と予防法に関する情報を積極的に広めていくものとなっている。

今後、CIVが本国に侵入する可能性はゼロではないことを考えると、現在のアメリカが置かれた状況をモデルケースとして、一日でも早く、CIVに対する日本版またはアジア版の防疫ガイドライン(啓蒙手法を含む)を作成することが理想的ではないだろうか。

将来的に、Dog Flu Prevention Weekが、多くの企業、自治体、政府が協力した大きな活動に発展していくことを願っております。

将来的に、Dog Flu Prevention Weekが、多くの企業、自治体、政府が協力した大きな活動に発展していくことを願っております。

 

参考ページ:

https://www.dogflu.com/

https://www.veterinarypracticenews.com/merck-announces-inaugural-dog-flu-prevention-week/


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