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カナダでヨークシャー・テリアに代わって新規登録件数TOP10に入った大型犬

投稿者:武井 昭紘

英国ではフレンチ・ブルドッグが台頭してきたり、米国ではラブラドール・レトリーバーが不動の地位を確立していたりと、世界各地にあるケネルクラブの新規登録件数には、時代ごとの人気や流行が反映されている。また、これらの動向は、動物病院を訪れる犬の種類と頭数に変化をもたらし、小動物臨床の「現在と未来」にも影響を及ぼすため、獣医師も概要を把握していることが望ましいと考えられる。

前述のような背景の中、今年3月、カナダケネルクラブ(Canadian Kennel Club、CKC)が発表した2017年登録犬種TOP10が様変わりした。それは、ランクインを逃したヨークシャー・テリアの代わりに、大型犬のオーストラリアン・シェパードが9位に入ったことで、CKCによると、同種は1991年に登録されて以来、初めてTOP10に名が上がったとのことである。

よって、将来的に、イギリスやアメリカでもオーストラリアン・シェパードへの人気が高まるかも知れない。

上記のことから、当該犬種の人気が実感を伴うほどに顕著となる前に、オーストラリアン・シェパードに好発する疾患(遺伝病を含む)についての研究が積極的に進められ、一般の動物病院の受け入れ態勢が一日でも早く整うことを期待している

カナダで高まっている人気が、乱繁殖に繋がらないように願っております。

カナダで高まっている人気が、乱繁殖に繋がらないように願っております。

 

参考ページ:

https://www.ckc.ca/en/News/2018/March/New-Breed-Enters-Canadian-Kennel-Club-Top-10-Most


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