1年前に紹介した記事の通り、イギリスの総世帯の約3%がウサギを飼育しており、現在、その数は110万匹に増加していると推定されている。また、英国内でチャリティー団体を組織するPDSA(People’s Dispensary for Sick Animals)によると、ウサギを飼うオーナーの25%が食餌管理を充分に理解していないとされ、動物は総じて不適切な給餌で体調を崩しやすくなることを考えれば、実に、30万匹近くのウサギが何らかの病気を患うかも知れない「予備軍」であるという計算が成り立ってしまう。
そこて、ウサギに関する啓蒙活動を続けるRabbit Awareness Week(RAW)は、今年の6月2〜10日を強化週間として、ある情報発信をすることを決めた。なお、該当する9日間では、「乾草の重要性」を主題に掲げ、ペレットよりも乾草を与えることで、歯科、眼科、消化器科など、様々な疾患からウサギを守る意識を拡散していく予定とのことである。
犬猫に及ばないとはいえ、ウサギは日本でも根強い人気を誇っている。今後、上記の活動が、動物病院を訪れるウサギの数を減らすためにも、本国を含めた世界全土へ普及していくことを切に願っている。
参考ページ:
https://rabbitawarenessweek.co.uk/