日本と同様、スコットランド(イギリスを構成する国)では動物虐待が社会問題化しており、昨年、動物の飼育を禁止された世帯は52件にも上っている。実に、これは、1週間に1件のペースで法的措置を要する虐待が発生している計算となってしまう。また、スコットランドの動物慈善団体であるScottish SPCA(Scottish Society for the Prevention of Cruelty to Animals)によると、2017年の1年間に保護した動物は302匹で、約半数は非合法な取引によって流通した可能性が高いとのことである。
上記のような現状には心を痛めるばかりだが、視点を変えて考えると、ペットの不正取引をゼロに近付けられれば、動物虐待の被害に遭う動物を大幅に減らせるということではないだろうか。
そこで、Scottish SPCAはSNSを活用して、ハッシュタグ「#SayNoToPuppyDealers」とともに、非合法なペットの取引に注意を促す啓蒙を続けている。
今後、スコットランドのみならず、メディアの拡散力を用いた世界的な動物虐待撲滅運動が積極的に行われることを願っている。
参考ページ:
https://www.scottishspca.org/newsroom/campaigns/fighting-the-illegal-puppy-trade/
https://www.scottishspca.org/about/annual-review-2017/