近年では、Apple Watchを筆頭に、様々なウェアラブルデバイスが製品化され、気軽に自分自身の健康状態(心拍数、カロリー計算など)をチェックすることが可能となり、一般の方でも、モニタリングの重要性、利便性をイメージできるまでに進歩している。そのため、ウェアラブルデバイスは、小動物臨床への応用も検討され始めており、健康な個体のみならず、呼吸・循環器疾患を抱える症例や術後における24時間体制の管理システムを実現させる技術として期待できる。
そのような背景の中、ジョージア州ノークロスに拠点を置くAGL社は、ウェアラブルデバイス(商品名:Vetrax)を用いた犬の行動解析を行なった。同解析に要した時間は、延べ28000日であり、以下に示す事項が明らかとなった。
◆28000日に及ぶ行動解析に基づいた犬の1日◆
1.約10時間、睡眠をとる
2.約9時間、安静にしている
3.約70分間、歩く
4.約5分間、走る
5.約100秒間、搔爬行動
6.約40秒間、体を振るわせる
上記のことから、犬が、ある行動に費やす時間が変動した場合には、何らかの病気を発症していると察知できる未来が訪れるかも知れない。
参考ページ:
https://www.vetrax.com
(Vetraxの製品について)
https://vetrax.com/behaviornorms
(犬の1日に関するグラフ)