人医療と同様に、小動物臨床にも、生命の危機を迎えた緊急度の高い症例が来院する場合があり、1秒でも早く病状を把握する必要に迫られることは少なくない。しかし、全ての動物病院が、救急疾患に対応した「理想的な検査機器」を用意している訳ではなく、今後の設備投資の観点に立つと、単一の
そこで、アメリカのボストンに本社を置くノバ・バイオメディカル社は、救急救命に特化した血液検査機器であるクリティカルケアアナライザーを製品化している。同製品は、100μLの血液サンプルで、pH、二酸化炭素分圧、酸素分圧、電解質、血糖値、乳酸濃度、ヘマトクリットといった重要な情報を測定できる。更に、所要時間は60秒であり、最大10検体を同時に解析する機能も有する。
一般診療の動物病院で、上記に記載した項目が「瞬時に」チェックできるようになれば、一命を取り留めるペットが増えるのではないだろうか。
今後、クリティカルケアアナライザーが、世界的に普及していくことに期待したい。
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