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犬インフルエンザウイルス感染症を「現場」で治療する移動式隔離室

投稿者:武井 昭紘

インフルエンザウイルス感染症は、伝染力が強く、ヒトが亡くなる場合もあり、大きな被害(流行)となりやすい特徴がある。また、インフルエンザウイルスは、犬にも感染することが確認されているため、罹患犬と健康な犬の接触を物理的に回避すること(充分な距離や区画による隔離)が非常に重要とされている。

そこで、アメリカのルイビルにあるBluePearl Veterinary Partnersは、犬のインフルエンザウイルス(CIV)感染症をコントロールするための移動式隔離室を用意している。そして、この設備が6月末に稼働してから、すでに50件以上のCIV感染症を疑う犬(そのうち、10例が入院加療、4例が斃死)の治療にあたっているとのことである。

今後、日本においても、CIV感染症が社会問題化する可能性が否定できないため、早い時期に、上記のような機動力に優れた隔離室を導入する法律および環境整備を進めていく必要があるかも知れない。

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世界各地の「流行地域」での獣医療モデルから、日本で未確認の感染症への対応策を常にシュミレーションすることが重要ではないでしょうか。

 

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