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急激な物価高騰の裏で進む獣医療の危機的状況

投稿者:武井 昭紘

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新型コロナウイルスのパンデミック、ロシアによるウクライナ侵攻、アメリカの関税政策を経て、急激に物価が上昇している状況の中で、アメリカにおける動物病院が請求する医療費は非常に高騰しているという。これは、同期間の全体的な物価上昇(26%)の1.5倍以上に達する。そして、その結果、獣医療サービスを取り巻く環境は危機的な状況に陥っていると言われているのだ。果たして、どのような深刻な事態が起きているのだろうか。オンライン診療などを提供するDutch社が2026年に発表したレポートによると、以下の通りである。

 

◆急激な物価高騰の裏で進む獣医療の危機的状況◆
・7500万人のオーナーが経済的なまたはアクセス上(予約が取れない、距離的な壁、遠隔医療の制限)の壁によって獣医療サービスを受けられていない
・ペット1匹に掛かる1年間の医療費は平均で3000ドル(約48万円)に達した
・これをペットの生涯に直すとトータルで1.5万ドル~3万ドル(243~486万円)の資金が必要となる
・7500万人の33%はペットの医療費を捻出するために食費を削っている
・28%は家賃や光熱費の支払いを延滞している
・67%は借金をしないとペットの救急疾患の治療に必要な5000ドル(81万円)を用意できない
・ペットの46%は受診時期が遅れて症状の悪化、救急救命の必要性の高まり、飼育放棄を経験し、または、死亡している
・オーナーの58%は検索エンジン、生成AI、ネットの掲示板、SNSから獣医療に関するアドバイスを得ようとしている
・つまり半数以上のオーナーが専門家(獣医師)の意見を聞くことなくペットの病気を経過観察している

 

上記のことから、アメリカの獣医療サービスを取り巻く環境は非常に厳しい状態にあることが窺える。よって、今後、獣医療を受けられずに症状が悪化したり、遺棄され、死亡するペットを減らすための対策について議論され、急激な物価の上昇局面を乗り越える制度・システムが構築されることを期待している。

Dutch社などはオンライン診療を提供し、経済的なまたはアクセス上(予約が取れない、距離的な壁、遠隔医療の制限)の壁を解消しようとしています。オンライン診療によって、ペット1匹に掛かる生涯の医療費が最大で24000ドル(388万円)節約できると試算されております。

 

参考ページ:

https://www.latimes.com/veterinarians/health/diagnostics/story/pet-care-gap-report-vets-pet-owners


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