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犬猫の去勢手術・不妊手術を数多くこなした獣医学部生の習熟度に関する研究

投稿者:武井 昭紘

何事も、初めては不安で自信が無くなり、数をこなすことで失敗(上手くいかなかったこと)から学び、効率的な動きや習熟度が増していく。この傾向は、小動物臨床にも当て嵌まる。とりわけ、実習・実技に関する講義を受けている獣医学部生や、働き始めたばかりの新人獣医師は「そう」だと言えるだろう。そこで、本稿では、不安を抱える獣医学部生および新人獣医師を励ますべく、ある研究を紹介したい。なお、その研究とは、犬の不妊手術についてのものである。詳細は、以下の通りだ。

 

◆去勢手術と不妊手術を数多くこなした獣医学部生の習熟度◆
・メキシコの農村部8ヶ所で手術を実施した
・実施場所は野外の施設であった
・実施期間は10日間であった
・アメリカの2つの大学から13名の獣医学部生が参加した
・学部生は自分の意志で参加している
・学部生は獣医師の監督下で手術の各工程に関わった
・学部生の自己申告では工程の90%で自信が大幅に向上した
・中でも「血管の結紮」に対す自信が最も高かった
・客観的な評価では「機器の取り扱い」が最も向上した

 

上記のことから、冒頭で述べた「何事も数をこなすことで効率的な動きや習熟度が増していく」という現象は、犬猫の去勢手術・不妊手術でも起きることが窺える。よって、自信が無く不安ばかりを抱える獣医学生、新人獣医師は、数をこなすことを念頭に置いて頂けると幸いである。

手術が実施された農村では、ストリートドッグが多い割に獣医療サービスの提供が少ないとのことです。また、同地域は絶滅危惧種のウミガメの産卵場所が近く、ストリートドッグによる被害が懸念されているようです。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41700213/


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