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犬猫の眼科症例における獣医師と人工知能の診断制度を比較した研究

投稿者:武井 昭紘

小動物臨床における眼科症例の診察では、主治医の主観が診断精度に大きな影響を与えている。つまり、経験が物を言う世界なのだ。一方、話は変わるが、人工知能はあらゆる事象を数値化してデータとして捉える特徴を持つ。そのため、非常に客観性が高いのである。そこで、疑問が浮かぶ。果たして、人工知能はどれ程の精度をもって、眼科疾患の診断をできるのだろうか。

 

冒頭のような背景の中、トルコの大学らは、①経験が豊富な獣医師、②経験の浅い獣医師、③人工知能(ChatGPT-5、Gemini 2.5 Pro)に犬猫の眼科症例のデータを分析してもらう研究を行った。なお、同研究では、シグナルメント、病歴、眼底写真に関する情報が揃っている症例に限っている。すると、以下に示す事項が明らかになったという。

◆犬猫の眼科症例における獣医師と人工知能の診断制度◆
・①の診断精度が最も高かった
・②に比べて③の診断精度が高かった
・①の診断精度は症例の難易度が上がるにつれて低下した(負の相関関係)
・③の診断精度は症例の難易度が上がっても安定していた(相関関係は無し)

 

上記のことから、①の診断精度が最も優れていることが窺える。しかし、症例の難易度が上がると、その精度が低下することも分かる。一方、③の診断精度は安定している。よって、今後、難易度の高い眼科症例の診断精度を上げるべく、人工知能を利用する方法について議論され、小動物臨床が発展することを期待している。

43件の眼科症例が集まったとのことです(200件から条件に合致するものを抽出)。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41485127/


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