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パグと他犬種のタンパク漏出性腸症の転帰を比較したイギリスの研究

投稿者:武井 昭紘

様々な疾患に、好発犬種が存在する。また、特定の犬種で病態が重くなる疾患が存在する。つまり、ある一つの疾患を深く理解するにあたり、犬種別に病態を解析する必要がでてくる場合があるのだ。そこで、本稿では、タンパク漏出性腸症の転帰に関するイギリスの大学および動物病院らの研究を紹介したい。なお、同研究では、①パグと②他犬種の転帰を比較している。

 

◆パグと他犬種のタンパク漏出性腸症の転帰の比較◆
・①の生存期間は中央値で104日(22~719日)であった
・②の生存期間は中央値で759日(61~1632日)であった
・②に比べて①の死亡率は約2倍髙かった
・好中球数の増加は死亡リスクの上昇と関連していた(1000個/μLの増加あたり死亡リスクが1.045倍上昇)
・コバラミン濃度およびコバラミンの投与は死亡リスクの低下と正の相関関係にあった
・生存期間が61日以上の症例に限るとグロブリン濃度は死亡リスクと正の相関関係にあった

 

上記のことから、タンパク漏出性腸症のパグの予後はとりわけ悪いことが窺える。また、死亡リスクの上昇・低下に関連するファクターが存在することも分かる。よって、今後、各ファクターを補正する治療法について議論され、当該疾患を発症したパグの転帰が改善することを期待している。

パグは47匹、他犬種は148匹で構成されております。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40375559/


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