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対犬発話とは異なる発話に対する犬の認識能力を調べた研究

投稿者:武井 昭紘

高いトーンで、短い単語で、リズミカルに。このように発されたヒトの言葉に犬(特に子犬)は反応しやすい。これは、対乳児発話(infant-directed speech、IDS)になそらえて、対犬発話(dog-directed speech、DDS)と呼ばれている。そこで、疑問が浮かぶ。彼は、DDSとは異なる、ヒトとヒトが話しているような発話は認識しづらいのだろうか。あるいは、DDSと同様に認識できるのだろうか。

 

冒頭のような背景の中、イギリスの大学および研究所らは、オーナーに文章を読み上げてもらった録音データを犬に聞かせて、オーナーを見つめる頻度と時間(発話に反応しているタイミング)を測定する研究を行った。なお、同研究では、犬が認識できる(意味のある)短い単語の有無やリズム(リズミカルまたは単調)を調整した録音データを用意している。すると、以下に示す事項が明らかになったという。

◆対犬発話とは異なる発話に対する犬の認識能力を調べた研究◆
・DDSのリズムで読み上られた文章に含まれる「認識できる短い単語」に多く反応した(①)
・単調に読み上られた文章に含まれる「認識できる短い単語」にも反応した(②)
・DDSのリズムで読み上られた文章に含まれる「意味の無い単語」にも反応した(③)
・②と③の反応レベルは同程度であった
・①に比べると②と③の反応レベルは低かった

 

上記のことから、犬はDDS(①)に反応しすいことが窺える。一方で、②にも③にもある程度反応することが分かる。よって、今後、これらの結果を基に、認識して欲しい言葉により効率的に反応させる方法について議論され、ヒトと犬のコミュニケーションが深まることを期待している。

猫に関する研究もご参照下さい。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40220068/


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