垂れ耳や耳孔に周辺に毛が多いことなど、様々なファクターが犬の外耳炎の発症リスクを上げると言われている。そのため、これらのファクターに該当する犬の診察では、外耳炎の治療や予防が重要となるのだ。また、新たなファクターがまだ存在するとするならば、それを特定することも大切なのである。
冒頭のような背景の中、ドイツの大学および動物病院らは、犬の体格・体型・外見と外耳炎の関連性を調べる研究を行った。加えて、本研究では、対象となった犬の不妊・去勢手術歴も解析している。すると、以下に示す事項が明らかになったという。
◆犬の体格・体型・外見と外耳炎の関連性◆
・下記の犬では発症リスクが有意に低下した
①ローデシアン・リッジバック
②短頭種ではない品種
③半立ち耳
④大型犬
⑤不妊手術を受けていないメス犬
・下記の犬では発症リスクが有意に高かった
①パグ、フレンチ・ブルドッグ、アメリカン・コッカー・スパニエル
②短頭種
③立ち耳
④中型犬
⑤不妊・去勢手術を受けた犬
上記のことから、犬の体格・体型・外見と外耳炎には関連性があると言える。また、垂れ耳ではなく立ち耳の犬や不妊・去勢手術を受けた犬で発症リスクが高いことは興味深い。よって、今後、発症リスクを上げるファクターを一つひとつ検証する研究が進み、外耳炎の発症メカニズムが解明され、当該疾患の治療法や予防法に新たな見解が追加されることを期待している。

症例は2019年1月~2022年7月の間に高次診療施設を訪れた犬で構成されております。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40218327/


