成書に歴とした治療法が記載されているように、椎間板ヘルニアを患った犬が回復することは珍しいことではない。しかし、成書には書かれていないことがある。それは、治療を終えた犬とオーナーの「その後」である。果たして、彼らは日常生活を問題無く過ごせているのだろうか。あるいは、後遺症などが影響してQoLが悪化してしまっているのだろうか。
冒頭のような背景の中、コペンハーゲン大学は、椎間板ヘルニアと診断された犬の診療記録を解析するとともに、犬のオーナーにQoLや負担感について電話で聴き取る研究を行った。すると、70匹以上の犬が対象となり、30名以上のオーナーから回答を得て、以下に示す事項が明らかになったという。
◆椎間板ヘルニアに対する治療を受けた犬とオーナーのその後◆
・オーナーの回答率は44%であった
・回答があった症例の77%が外科的に、23%が内科的に治療をされていた
・オーナーの半数以上が愛犬に後遺症があると回答した
・また愛犬の管理に難しさを感じていた
・半数弱のオーナーは依然として椎間板ヘルニアの影響を感じていた
・一部のオーナーは愛犬のQoLが低いと回答した
上記のことから、多くのオーナーが椎間板ヘルニアの慢性的な悪影響(症状)を訴えていることが分かる。よって、今後、この悪影響に対するケアについて議論され、犬とオーナーのQoL、福祉、精神的・肉体的ストレスを緩和する方法が体系化されることを期待している。

オーナーの回答率が改善されると、新たな見解が得られるかも知れません。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40207502/


