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救急で対応した12週齢未満の子犬・子猫に設置した静脈内留置の場所に関する研究

投稿者:武井 昭紘

動物の体の大きさは、施す処置の難易度に関わってくる。大きすぎても、小さすぎても処置は難しくなのだ。取り分け、体が小さく、免疫力や体力が弱い若齢の個体となると尚更である。一例を挙げると、静脈内留置の設置がそうだ。子犬・子猫の血管は細く短い。加えて、緊急度も重なれば難易度は跳ね上がる。一体、どこに留置を設置することがベストなのだろうか。意外に橈側皮静脈やサフェナ静脈だろうか。やはり頚静脈であろうか。

 

冒頭のような背景の中、アメリカの大学らは、救急外来を訪れた12週齢未満の子犬・子猫を対象にして、静脈内留置の場所に関するデータを解析する研究を行った。すると、120例以上のデータ(犬94匹、猫33匹)が集積され、以下に示す事項が明らかになったという。

◆救急で対応した12週齢未満の子犬・子猫に設置した静脈内留置の場所◆
・橈側皮静脈が最も多く選択されていた(子犬の約90%、子猫の約79%)
・体重の軽い犬では頚静脈が選択される可能性が高かった
・子猫では体重と留置の場所に関連性は無かった
・22ゲージの留置針が最も多く使用されていた

 

上記のことから、橈側皮静脈が最も選択されていることが分かる。これを受けて、大学らは、『迅速で、且つ、技術的に容易に留置を設置できる場所は橈側皮静脈だ』と述べる。よって、子犬・子猫の静脈内留置において頚静脈を選択することが多い獣医師は、今一度、橈側皮静脈を選択することを検討してみると、診療業務の効率化が達成できるかも知れない。

大学らは、体重が1.2kg未満の子犬と0.3kg未満の子猫の場合において、頚静脈を選択することが推奨しています。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40182642/


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