ビタミンDは、カルシウムの代謝に関与する物質である。しかし、数多くの研究が「それだけではないこと」を報告している。腫瘍などを含めて様々な疾患・病態とビタミンDは関連しているというのだ。つまり、世間一般で言われるビタミンDの効果以外の働きを解明し、医学・獣医学を発展させることが求められているのである。
冒頭のような背景の中、イランの大学は、①臨床上健康な猫と②歯肉口内炎を抱える猫を対象にして、彼らの血清に含まれるビタミンCおよびビタミンDの濃度を測定する研究を行った。すると、①(15匹)と②(15匹)で合計30匹分のデータが集積され、以下に示す事項が明らかになったという。
◆①と②の血清に含まれるビタミンCおよびビタミンDの濃度◆
・①(3.7±0.74mg/100mL)と②(3.1±0.72mg/100mL)のビタミンC濃度に有意差は無かった
・①(35.36±15.39ng/mL)に比べて②(17.54±10.50ng/mL)のビタミンD濃度は有意に低かった
上記のことから、②はビタミンD欠乏症に陥っている可能性があることが窺える。よって、今後、この欠乏症の臨床的意義を明らかにする研究が進み、また、②に対するビタミンDの補給の効果を検証する研究が実施され、ビタミンに関する理解が深まることを期待している。

研究に参加した猫の品種は様々です。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40173273/


