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犬の不妊・去勢手術と関節のトラブルとの関連性を調べた研究

投稿者:武井 昭紘

肥満になる個体が多いためか、カリフォルニア大学の研究によると、若くして不妊・去勢手術を受けた犬(体重20kg以上)は関節のトラブルを抱えやすくなるという。とはいえ、これはあくまでも同大学の一つの研究が出した結論に過ぎない。つまり、犬の不妊・去勢手術と関節のトラブルを関連付けるためには、多くの研究が主張する結論から答えを導きだす必要があるのだ。果たして、両者に関連性はあるのか。不妊・去勢手術のタイミングを再検討する上で、これは重要なことである。

 

冒頭のような背景の中、ヨーロッパの大学らは、犬の不妊・去勢手術と関節のトラブルの関連性を明らかにするべく、24件の論文をレビューする研究を行った。すると、以下に示す事項が明らかになったという。

◆犬の不妊・去勢手術と関節のトラブルの関連性◆
・去勢手術を受けていない犬に比べて受けている犬では約2.1倍、前十字靭帯断裂が起きやすかった
・不妊手術を受けていない犬に比べて受けている犬では約2.3倍、前十字靭帯断裂が起きやすかった
・1歳以下での不妊去勢手術は前十字靭帯断裂の発症リスクを上げていた

 

上記のことから、不妊・去勢手術を受けた犬では、前十字靭帯断裂が起きやすいことが窺える。また、手術を受ける年齢がそのリスクを増減させることも分かる。よって、関節のトラブルに注視した犬の不妊・去勢手術のタイミングについて、あるいは、手術後の肥満を防ぐ方法をオーナーに周知する手段について議論され、「不妊・去勢手術をした結果、病気になる」というジレンマが解消されることを期待している。

本研究では、24件の論文を抽出するために、1400件弱の論文を精査したとのことです。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39679821/


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