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猫における抜歯をした部位の歯肉に対する埋没縫合の効果を検証した研究

投稿者:武井 昭紘

何らかの病気を抱えた歯は、抜歯されることがある。すると、必然的に、抜いた場所には「穴」が形成される。そして、この穴は歯肉を縫合することによって被覆され、創傷治癒を促されることになる。そこで、疑問が浮かぶ。理想的な縫合方法とは何であろうか。創傷の裂開が少なく、炎症が最小限で、治癒が早い。そのような方法があるのだろうか。

冒頭のような背景の中、ヨーロッパの大学らは、複数の歯を抜歯した猫40匹を対象にして、歯肉の①単純結節縫合と②埋没縫合の効果を検証する研究を行った。なお、同研究では、同一個体において複数の抜歯部位をそれぞれ①または②で処置している。すると、両縫合方法では歯肉縁(皮弁)の安定性、縫合糸の緩み、壊死組織の有無に差が無い一方で、①に比べて②では歯肉の腫脹、出血、創縁の発赤、潰瘍、滲出液、口臭、疼痛、
炎症が有意に軽減されることが判明したという。

上記のことから、抜歯をした部位の歯肉には②を適応することが望ましいと考えられる。よって、歯肉を縫合した猫の経過で悩まれている獣医師は、②の実践を検討してい頂けると有難い。

治癒経過は、術後2~6週目において2週間ごとに肉眼で確認しております。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40079506/


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