ある研究によると、腎不全の診断マーカーであるSDMAは、犬の筋肉量や体脂肪率によって変動するという。また、猫では、腎機能は正常であったとしても甲状腺機能亢進症を患っていると、SDMAは上昇すると言われている。つまり、SDMAは腎機能以外の他の要因に影響を受けると考えられるのだ。ならば、知らなければならない。どのような要因がSDMAの増減に関与しているかを。
冒頭のような背景の中、ケンブリッジ大学は、猫が抱えている炎症とSDMAの関連性を調べる研究を行った。なお、同研究では、炎症を示すマーカーとしてSAAが採用されている。すると、以下に示す事項が明らかになったという。
◆猫が抱える炎症が血清中SDMA濃度の変動に与える影響◆
・SAAが①正常な個体と②上昇した個体のSDMAに有意差は無かった
・①と②の年齢や尿比重にも有意差は無かった
・①に比べて②のBUNとCREは有意に低かった
上記のことから、SAAの上昇によって猫のSDMAは大きく変動しないことが窺える。よって、今後、SDMAが変動してしまう他の要因を特定する研究が進み、猫の泌尿器科診療への理解が更に深まることを期待している。

本研究では、T4とSDMAとの間にも関連性が無いことが分かっております。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40008808/


