麻薬探知犬や警察犬の診察と体調維持を千葉県栄町で動物病院を営む渡辺言之さん(63)が、およそ四半世紀にわたり受け持っている。
記事によると、2024年11月中旬、同県成田市にある東京税関の麻薬探知犬訓練センターで、在籍する犬の定期健康診断があった。渡辺さんは、鼻をはじめ耳や脚の関節など、全身をくまなく診察。国内唯一の麻薬探知犬育成機関でもある同センターで、嘱託医を務める。
千葉県北西部で生まれた。大学病院の小児科医として働く父の影響で、命を救う仕事に憧れる。幼い頃から犬や猫を飼い、動物が大好きだった。大学の獣医学部や大学院で、犬の病気の原因となるカビを研究。卒業後、東京都内の動物病院に勤務。1993年、姉が暮らしていた栄町で独立開業した。
99年、東京税関職員の訪問を受けた。「麻薬探知犬が増えてきている。診察や治療を受け持ってもらえませんか」と打診された。探知犬訓練センターを見学し、嘱託医を引き受けたという。
「かぎ分ける鼻の能力を生かすには、全身が健康でなければ」と、これからも税関や警察を舞台裏で支えるつもりだ。
https://www.47news.jp/12188070.html
<2025/02/18 共同ニュース>
税関や警察を支える獣医師 麻薬探知犬や検察犬診察(写真と記事は関係ありません)