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デザイナードッグの抱えている健康問題について調べたイギリスの研究

投稿者:武井 昭紘

ワシントン大学らの研究によると、雑種の犬は純血種よりも寿命が長いという。それはつまり、何らかの血統が複数混ざった犬は健康でいられる時間が長いと言えるかも知れない。そこで、疑問が浮かぶ。現在、イギリスで高い人気を誇るデザイナードッグ(異なる純血種の交配で生まれた個体)。彼らは純血種よりも健康なのだろうか。あるいは、特定の健康問題を抱えやすいのだろうか。

 

冒頭のような背景の中、王立獣医科大学らは3種類のデザイナードッグ(キャバプー、コッカープー、ラブラドゥードル)を対象にして、彼らの健康問題について調べる研究を行った。なお、同研究では、健康問題に関する情報をオーナーへの聴き取りから収集しており、それらをデザイナードッグの祖先、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、コッカー・スパニエル、ラブラドール・レトリバー、プードルのものと比較している。すると、以下に示す事項が明らかになったという。

◆デザイナードッグの抱えている健康問題◆
・9400匹以上の①デザイナードッグ、340匹以上の②祖先品種が参加した
・50以上の疾患について検証した
・一部の疾患(全疾患の6~7%)はデザイナードッグが抱えやすい、ついは、発症しにくいものであった
・疾患全体の発生状況において①と②に有意差は無かった
・デザイナードッグは健康問題を抱えやすいという従来の概念に疑義が生じた

 

上記のことから、①と②が抱える健康問題に優劣は付かないことが窺える。よって、彼らが将来的に発症するかも知れない病気を過度に心配することなく、繁殖・生育環境、親犬の健康状態、性格、体格、福祉、用意できる飼育環境、家族構成などを総合的に判断して、①または②の購入を検討して頂けると幸いである。

①と②の比較におきましては、犬とオーナーの年齢・性別、不妊・去勢手術歴を考慮した上で実施されております。

 

参考ページ:

https://journals.plos.org/plosone/article/authors?id=10.1371/journal.pone.0306350


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