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急性の疼痛を抱えている猫の行動・様子を撮影したビデオの特集

投稿者:武井 昭紘

体の何処かに痛みを感じている動物の行動は、健康な動物のものと異なる場合がある。そのため、この行動・様子の異変を察知すれば、痛みに苦しむ動物をいち早く特定できるのだ。しかし、事はそう簡単ではない。文章で表現すれば至極シンプルな話だが、実際に異変を察知するには「それ(異変)」を知らなければならない。ただし、おそらく「それ」は文章では情報が不足するだろう。そう、異変を視覚的に、つまり動画として知らなければならないのだ。

冒頭のような背景の中、香港城市大学は、猫の行動・様子を撮影してビデオ60時間分から急性疼痛に関連するシーンを切り出して、24本のショートムービーを作成した。

各動画の長さは、平均で33±17秒だという。忙しい診療業務の中でも、1日1つの動画を閲覧すれば、時間も手間も掛からず1ヶ月弱で通覧できる量だ。獣医師・動物看護師が急性疼痛に精通すれば、早期発見と早期治療が実現し、動物の福祉は向上するだろう。是非、今日からリンク先の動画を一つずつ確認して頂きたい。

急性疼痛には、内科的なものと外科的なものの双方が含まれております。

 

参考ページ:

https://www.youtube.com/@Steagalllaboratory


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