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モルモットが抱えている健康問題を調べたイギリスの研究

投稿者:武井 昭紘

イギリスにおいて、モルモットは非常に人気が高いという。おそらく、穏やかで、それでいて活動的、世話もしやすいことが受け入れられているのだろう。ならば、獣医師は知らなければならない。彼らが抱える可能性のある健康問題を。どのような病気を患い、苦しむのかを。

 

冒頭のような背景の中、王立獣医科大学(Royal Veterinary College、RVC)は、大規模臨床データベースVetCompassに登録されており、2019年の間にイギリスの一次診療施設を訪れたモルモット51000匹以上から無作為に抽出した個体(3785匹)の診療記録を解析する研究を行った。すると、以下に示す事項が明らかになったという。

◆モルモットが抱えている健康問題◆
・約27%が爪の過長になっていた
・約6%が皮膚糸状菌に感染していた
・約5%が角膜潰瘍を発症していた
・約4%が膿瘍(疼痛あり)を患った
・同じく約4%が食欲不振に陥った
・爪の過長や角膜潰瘍などの最も一般的な疾患は活動性、食餌内容、寝床などの飼育環境に関連していた
・オスの方が寿命が短かった(オスは平均3.74歳、メスは平均4.58歳)
・オスは食欲不振、咬傷、過長歯のリスクが高かった
・メスは角膜潰瘍、眼の中の異物、腹部腫瘤のリスクが高かった。
・最も一般的な死因は食欲不振、衰弱、麻酔関連の死であった

 

上記のことから、食欲不振を呈したモルモット、元気がなくなったモルモット、治療ために麻酔に臨むモルモットの飼育管理・診察は慎重に進める必要があると考えられる。また、飼育環境と健康問題が関連していることから、適切な飼育環境の整備が大変に重要だと言える。よって、何れかに問題を抱えるモルモットに遭遇した獣医師は、オーナーと飼育環境の見直しについて話し合い、死亡するリスクや麻酔のリスクについて充分な説明をして頂けると有難い。

約4%の個体は診断が下されていない健康問題を抱えていたとのことです。

 

参考ページ:

https://www.rvc.ac.uk/vetcompass/news/new-research-from-the-rvc-highlights-most-common-disorders-in-uk-pet-guinea-pigs


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