ガパペンチンは、抗てんかん薬の一種であるとともに鎮痛薬でもあり、近年の研究では吸入麻酔のMACを減少させる前投与薬として、そして、保護動物の順応や譲渡を円滑にする抗不安薬としての効果を期待されている薬剤である。そのため、同薬剤の適応、投与量、投与回数などを体系化することが重要とされているのだ。
そこで、イギリスの王立獣医科大学(Royal Veterinary College、RVC)は、同国(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)内で小動物臨床に従事する獣医師を対象にして彼らにアンケートを依頼し、猫に対するガパペンチンの使用経験を訊ねる研究をスタートした。なお、同研究では、ガパペンチンの適応症例、投与量、同薬剤に関する基礎知識の入手経緯を中心に聴き取るとのことである。
果たして、抗てんかん薬に属するガパペンチンにはどのような隠れた効果があるのだろうか。そして、それは猫の診療の発展にどのように寄与するのだろうか。今後、研究が進み、有益な情報が多く得られることを願っている。
参考ページ:
https://qualtricsxm79vqntt2h.qualtrics.com/jfe/form/SV_0feyQBcTS2h8VAG