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イギリスにおける熱中症警戒アラートとペットの熱中症に関するデータ

投稿者:武井 昭紘

春も終わり気温が高くなってくると、ヒトも動物も熱中症になるリスクを抱える。そのため、日本では熱中症警戒アラートなるものが発表され、対象地域の国民に注意を促すのだ。そこで、疑問が浮かぶ。この熱中症警戒アラートは、ペットにも適応できるのだろうか。やはり、アラートが出された日はペットにも熱中症が起きやすいのだろうか。

冒頭のような背景の中、王立獣医科大学(Royal Veterinary College、RVC)はイギリスで発表されている英国版熱中症警戒アラートとペットの熱中症に着目して、VetCompassに登録され救急外来を受信した犬16万匹以上の診療記録を解析する研究を行った。なお、彼らの診療記録は、同国で近年最も熱い夏と称される2022年のものである。すると、熱中症は1月~10月までと幅広い時期で報告される一方で、症例の6割に近い半数以上(59.6%)がアラートが出された時期に集中していることが判明したという。

上記のことから、熱中症警戒アラートはペットにも適応できると考えられる。よって、アラートが出された際には、自分自身のみならずペットの熱中症対策も忘れずに実行して頂けると幸いである。

リンク先のページでは熱中症になりやすい犬種も公開されておりますのでご参照下さい(第1位はニューファンドランド)。

 

参考ページ:

x.com/VetCompass/status/1794334643837419536


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