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下部気道疾患の猫の環境アレルゲンに対する反応を調べた研究

投稿者:武井 昭紘

研究レベルにおいて、環境アレルゲンは猫喘息を誘発すると言われている。そこで、疑問が浮かぶ。実際の臨床例でも、猫の呼吸器疾患と環境アレルゲンに関連性があるのだろうか。

 

冒頭のような背景の中、ドイツの大学および世界的な動物検査会社IDEXXらは、①臨床上健康な猫と②下部気道疾患を診断された猫を対象にして、皮内検査とアレルゲン特異的IgE検査を実施する研究を行った。なお、同研究では、気管支肺胞洗浄液の細胞診を基にして、②を③好酸球性の炎症、④好中球性の炎症、⑤混合タイプに分類している。すると、以下に示す事項が明らかになったという。

◆下部気道疾患の猫の環境アレルゲンに対する反応◆
・皮内検査とアレルゲン特異的IgE検査の一部は一致した
・アレルゲン特異的IgE検査での陽性数に比べて皮内検査での陽性数は有意に多かった
・①の83%がアレルゲン特異的IgE検査陽性となった
・②の52%がアレルゲン特異的IgE検査陽性となった
・①③④⑤の結果に有意差は無かった

 

上記のことから、環境アレルゲンへの反応で、①③④⑤を振り分けることは難しいと考えられる。よって、今後、環境アレルゲンとは別の観点から、これらのグループの相違点を明らかにする研究が進み、猫の下部気道疾患の診断法、治療法、予防法がアップデートされることを期待している。

①は24例、③は8例、④は6例、⑤は10例で構成されていたとのことです。

 

参考ページ:

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fvets.2023.1267496/full


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