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対ペット発話の頻度と犬の眼のサイズに注目した研究

投稿者:武井 昭紘

ヒトと会話するよりも高いトーンで、リズムに乗っているように。ペットに向けられた話し声は、乳児に向けられたそれと同じように特別なものだ。いわば、対乳児発話ならぬ「対ペット発話」と呼べるだろう。この対ペット発話は、どのような条件下で引き出されるのだろうか。ヒトがペットとより親密になりたい時であろうか。あるいは、他に要因があるのだろうか。

冒頭のような背景の中、ヨーロッパの大学らは、老若の印象を決定する要因の一つである目の大きさに着目して、対ペット発話の発生状況を調べる研究を行った。なお、同研究では、12品種の犬の写真に画像処理を施して彼らの目のサイズを大小(-15〜+30%)に変化させ、その写真に対して話し掛けるヒトの様子が観察されている。すると、女性の被験者のみで、目のサイズを15%アップにすると声色が大幅に変化することが判明したという。

上記のことから、犬の目の大きさは対ペット発話の発生に関与していることが窺える。よって、今後も「対ペット発話の発生条件」についての研究が進み、犬とヒトのコミュニケーションがより深まることを期待している。

同研究のファーストステップとして目のサイズと印象が検証されており、目が大きいことで犬が若くみえることが分かっております。

 

参考ページ:

https://www.jbe-platform.com/content/journals/10.1075/is.22032.for


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