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不要となったクリスマス関連のプレゼントの寄付を求めるイギリスのチャリティー団体

投稿者:武井 昭紘

世界的な物価高騰が起きた2022年。経済的余裕が無くなったのか、イギリスでは、犬の引き取りに関する相談件数(動物慈善団体Dogs Trust調べ)が過去最高に昇ったという。また、犬を飼育している世帯の実に13%が彼らのために借金をしていることも発覚した。つまり、犬を飼うこと自体が、一般家庭の経済事情を悪化させる事態になってしまったのだ。そして、この事態は、動物病院からの予期せぬ治療費の請求で最悪な状況に発展すると言われている。

93万匹。

「飼う資金」が無い世帯が治療費を請求されると、この膨大な数の犬が安楽死の危機に瀕すると推計されているのである。

 

冒頭のような背景の中、イギリスのチャリティー団体PDSA(People’s Dispensary for Sick Animals)は、不要となったクリスマス関連のプレゼントを同団体のショップに寄付するように一般市民へ呼び掛けている。そして、そのプレゼントを販売して得た資金を48の動物病院へ提供し、治療費の一部を賄うと述べる。

 

自宅の片隅で眠る、あるいは、いずれ棄てられる運命のプレゼントが動物の命を救う原動力になる。これは、大変に有意義なことである。よって、PDSAの活動が世界へ拡大していくとともに、例に漏れず物価高の波が押し寄せる日本にも浸透していくことに期待している。

2021年、PDSAは37万匹のペットを治療し、13万匹以上の命を救ったとのことです。

 

参考ページ:

https://mrcvs.co.uk/en/news/22189/PDSA-launches-unwanted-gifts-appeal


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