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コロナで増えたペット 物価高で飼育コストが家計負担に

投稿者:AsaT

新型コロナで自宅で過ごす事が多くなり、ペットを迎える人が増えた。
しかし、餌代や医療費など犬の飼育コストは上がる一方で、今後捨て犬や捨て猫が増えると考えられている。

記事によると、ペットフード協会の令和4(2022)年全国犬猫飼育実態調査(昨年12月23日発表)によると、1年以内に新たに飼われ始めた「犬」は21年の39万7000匹に対して昨年は42万6000匹と増えたが、「猫」は48万9000匹から43万2000匹に減った。これから新たに飼おうという意欲は特に20代で大きく落ち込んでいて、犬が11.3%→8.3%で、猫が9.2%→7.5%となっている。  理由は簡単で「お金がかかるから」だという。

同調査によると、餌代や医療費など犬の飼育コストは、昨年が月平均で1万3904円と増加傾向にあり、生涯で251万7524円かかると試算されている。猫でも月7286円、生涯131万6467円必要。

餌代や医療費のほか、旅行に出かけたいと思っても、ペットホテルはハムスターでも1泊3000円はする。公共料金値上げや物価高が重なって、飼育コストが家計の大きな負担になっている。在宅勤務の間は“癒やしの存在”でも、今後、出社する機会が増えれば、ペットの世話で飲みにも行きづらいなど、心理的な負担も感じる飼い主が増えるかもしれない。

東京都動物愛護相談センターによると、犬と猫を飼い主や“拾った人”から引き取った総数は、21年度が421匹。前年度から119匹も減っているが、これは「何らかの事情で飼えなくなった人のために、ペットの“里親”を探してくれる民間の団体やボランティアの活動が広がっている」からだ。

警察庁のまとめでは、21年の1年間に動物愛護法違反で検挙した動物虐待は前年比68件増の170件。統計のある10年以降で過去最悪という悲しいデータもある。遺棄が81件で最も多く、餌をやらないなどの虐待が48件、殺傷が41件だった。

コロナ禍でペットを迎えた人達が、最後まで責任を持って飼育できるよう、動物に関わる全ての産業で考える必要があるのかもしれません。

「私の場合はハムスターでしたが、それでも飼ってから初めて《意外とお金がかかるなあ》と実感しました」と、生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏がこう続ける。


https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/317240

<日刊ゲンダイオンライン 2023/01/15>

コロナで増えたペット 物価高で飼育コストが家計負担に(photoAC)

 

 


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