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Thyroid Awareness Month~猫の甲状腺機能亢進症に気が付くためのチェックポイント

投稿者:武井 昭紘

猫の甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンの生成・分泌過剰によって体重減少(食欲は上がるが)、過活動、被毛の変化、多飲多尿に嘔吐・下痢などの全身症状を呈するとともに、一部の症例は心臓病や腎臓病を併発し、QOLが悪化する内分泌疾患として知られている。そのため、罹患猫の立場から見ても、オーナーの立場から見ても、当該疾患に早く気が付き、早期診断・早期治療を実現することは重要だと考えられるのだ。では、如何にして一早く気が付くのか。それが問題なのである。

 

冒頭のような背景の中、猫の福祉を向上するために設立された慈善団体International Cat Care(iCatCare)は、1月に設定された甲状腺に関する情報を発信する啓蒙月間Thyroid Awareness Monthに合せて、猫の甲状腺機能亢進の臨床症状を簡潔に纏めたツイートを投稿した。なお、それによると、以下に示す事項が当該疾患に特徴的な症状だという。

◆猫の甲状腺機能亢進症に一早く気が付くためのチェックポイント◆
①体重減少
②(それなのに)食欲が上がっている
③イライラした様子が目立つ
④喉が渇いた様子が目立つ
⑤毛づやが悪くなる

 

皆様が飼っている猫は、前述した症状をみせているだろうか。もし、これらの症状に心当たりがある場合は、愛猫と一緒に動物病院を訪れて欲しい。そして、甲状腺機能亢進症の可能性を探って欲しい。1月は、Thyroid Awareness Month。この絶好の機会に愛猫の健康について考えて頂けると幸いだ。

上記の症状以外に、一部の罹患猫には虚脱、食欲低下、パンティング(ストレスを感じた時)、嘔吐・下痢、心不全などが起きるとのことです。

 

参考ページ:

twitter.com/iCatCare/status/1612887019562143763


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