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イギリスの動物慈善団体Dogs Trustが行った物価高騰とペットの飼育に関する調査

投稿者:武井 昭紘

歴史的で世界的な物価の高騰に各国は混乱している。生活必需品の価格は上がって、今日明日の生活費にも困る。そういった状況に陥る人が増えているようなのだ。つまり、今までの生活の中から何かを切り詰めなければ、生活が成り立たなくなっているのだ。では、その何かとは一体。イギリスでは現在、ペットが「その対象」になるのではないかと懸念されている。

冒頭のような背景の中、同国の動物慈善団体Dogs Trustが、ある厳しい現実を発表した。それによると、欧米での金利の上昇に影響を受けてか水道光熱費や住宅ローンの支払いが高額となり、ペットの世話をする金銭的余裕が無くなった世帯が増えているという。また、それを裏付けるように実際、2022年7月時点での犬の引き取り相談は過去最高レベルの4370件寄せられたとのことだ。

ある世論調査によれば、回答者の約半数は犬に適切な飼育環境を提供することが難しくなると訴えており、最大の懸案事項は動物病院から請求される医療費だと述べる。更に、23%の回答者はドッグフード、14%はペット保険の費用に不安を抱えているという結果が出ている。そして、Dogs Trustは、この「余裕のなさ」が保護犬の里親募集に暗い影を落とすと心配している。果たして物価どこまで上がり、ペットを飼う、あるいは、ペットを飼おうとしている世帯および犬を始めとするペットにどのような影響を与えるのか。今後の動向に注視したい。

60%以上のヒトが、生活費の上昇を理由に里親になることを躊躇うと回答しています。

 

参考ページ:

https://www.dogstrust.org.uk/how-we-help/stories/cost-of-living


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