ニュース

疼痛アラートチェッカー~高齢の犬が感じている痛みに気が付くための8つのチェックポイント~

投稿者:武井 昭紘

あらゆる痛み。それは、高齢の犬に付き纏って彼らのQOLを低下させる一般的なトラブルである。故に、その痛みに一早く気が付き、迅速に適切なケアをすること重要だとされているのだ。しかし、全てのオーナーが「それ」に気が付くという保証は無い。つまり、気が付くためのチェックポイントを啓蒙する必要があるのだ。

 

そこで、保護した高齢犬の里親探しと彼らに対する獣医療サービスに掛かる資金を調達するイギリスの慈善団体Oldies Clubは、高齢の犬が感じている痛みを早期に察知するためのチェックポイントを纏めた「疼痛アラートチェッカー」を開発した。それによると、以下の8つのポイントを確認することが鍵になっているとのことである。

◆疼痛アラートチェッカー◆
①食欲の低下
②歩く時のバランスがおかしい
③他の犬やヒトへの興味が突然なくなった
④睡眠時間が長く(あるいは短く)なった
⑤機嫌が悪い様子が続いている
⑥落ち着きがない
⑦ソファや階段を上がる時に苦労している
⑧顔つきが変わった

 

同団体は、「犬の80%は8歳までに関節炎を経験する」と訴える。そして無論、高齢ともなれば、関節のみならず腫瘍などでも痛みを感じる機会は増えるだろう。痛みは彼らの生活を一変させてしまう(オーナーおよび動物医療関係者自身の経験を考慮すれば明白の事実である)。それに如何にして気が付くか。今回紹介した疼痛アラートチェッカーを参考にして、是非考えて頂けると幸いである。

本ウェブサイトでは猫用のチェックポイントも公開しておりますので、ご参照下さい。

 

参考ページ:

https://mrcvs.co.uk/en/news/21842/Charity-highlights-hidden-pain-in-elderly-dogs


コメントする